空気圧縮機の吐出量とは何ですか?
排気量は、空気圧縮機の供給能力を評価するための核心的な技術パラメータであり、通常は単位時間あたりに圧縮機から排出される気体の体積を指します。これは、システムにおける用気との整合性およびエネルギー効率の性能に直接影響を与えます。
FAD:国際的に通用する実排気量の基準
FAD(Free Air Delivery)とは「自由空気流量」のことで、吸気口における標準状態(通常は101. 325 kPa、20℃、相対湿度0%の条件下で測定された実際の体積流量で、単位としてはm³/minまたはL/sがよく用いられます。FADは実際に利用可能な空気量を示し、機種選定および受入検査の重要な根拠となります。
実際の排気量と容積流量の違い
- 容積流量:理論値であり、シリンダーの幾何寸法および回転数に基づいて算出されたもので、漏れ、吸気抵抗、温度変化などの損失は考慮されていない。
- 実際の排気量実測値は、吸気条件、圧縮効率、配管の圧力損失、冷却効果などの影響を受けるため、一般に容積流量よりも低くなる。
- FADは実際の排気量に該当するが、試験条件を厳密に限定しており、比較可能性を有している。
簡易な見積手法(参考のみ)
実測条件が整わない場合は、経験的な係数を用いて概算できます。FAD ≒ 容積流量 × 0.6~0.85 とします。この係数の値は機種、圧力段階および運転・保守状況に依存し、高効率のスクリュー式圧縮機では上限値を、老朽化したピストン式圧縮機では下限値を採用します。正確な算定には、ISO 1217規格に従った現場試験が必要です。