核心公式:出力と時間から計算する
空気圧縮機の消費電力量とは、基本的に一定期間に設備が消費する電力のことで、最も基本的な計算方法は、入力電力に運転時間を掛け算することです。
公式:消費電力量(kWh)=入力電力(kW)×運転時間(h)
- モーターや機器全体の入力電力を直接測定できる場合は、そのまま式に代入できます。
- 銘板に定格出力のみ記載されている場合、通常は満負荷運転時の近似値として参照できます。
- 正確な集計が必要な場合は、電力量計、電力メーター、またはエネルギー消費監視システムの測定値を基準とすることを推奨します。
負荷率と加減載を考慮する
実際の運転において、空気圧縮機は常に満負荷状態にあるわけではありません。用気量の変動や圧力設定、制御方式などにより平均入力電力は変化するため、負荷率を考慮して推定することが可能です。
推定式:実際の消費電力量≈定格入力電力×平均負荷率×運転時間
- 商用周波数の負荷・空載切替型機器は、負荷段階ではほぼ満負荷に近くなり、空載段階においても依然として空載損失が生じる。
- インバータ搭載機種は、使用ガス量に応じて回転数を調整し、負荷率の変化がよりスムーズになります。
- 実測データが欠如している場合、負荷率は経験に基づく推定値にとどまり、そのまま決済の根拠とするのは適切ではありません。
排気量と比出力から推定する
空気圧縮機の吐出量と比出力が既知であれば、発生するガス量の観点から消費電力を推定することも可能です。比出力とは通常、単位吐出量当たりの入力電力で表されます。
公式:消費電力量(kWh)≈比出力(kW /(m³/min))×総排気量(m³)÷60
平均入力電力をまず計算することもできます:入力電力(kW)≈比出力(kW /(m³/min))×平均排気量(m³/min)、さらに運転時間を掛けます。
この手法を用いる際には、排気量、圧力、温度などの条件が一致しているかどうかに留意し、運転条件の違いによって結果に差が生じる場合があることに注意が必要である。
電圧と電流による推定
現場で三相モーターの電圧・電流・力率を測定できれば、まず入力電力を見積もり、続いて消費電力量を算出できます。
三相入力電力の推定:入力電力(kW)≈√3×電圧(kV)×電流(A)×力率
電圧の単位がVである場合、計算結果は1000で割ってkWに換算する必要があります。さらにモーターの出力や主機軸の出力を評価したい場合は、モーター効率および駆動系の伝達効率を併せて考慮する必要があります。
計算結果に影響を与える要因
- 排気圧力の設定:圧力が高いほど、通常は消費電力も高くなります。
- 吸気温度と標高:吸気条件の変化は、実際の排気能力および燃料消費に影響を及ぼします。
- 配管網の漏れ:漏れにより圧縮空気が無駄になり、消費電力が増加します。
- ガス使用の変動:頻繁な負荷の増減や低負荷運転は、平均的なエネルギー消費に影響を及ぼします。
- 保守状態:フィルター、オイル・ガス分離器、熱交換器などの部品が詰まると、損失が増加するおそれがあります。
簡単な計算の例
ある空気圧縮機の実際の平均入力電力が45kWで、1日あたり8時間稼働するとした場合、1日の消費電力量はおおよそ45×8=360kWhとなります。
さらに、定格入力電力が55kWで、平均負荷率が80%、運転時間が10時間であると仮定すると、消費電力量はおおよそ55×0.8×10=440kWhと見積もられます。
上記の計算方法は、初期的な概算や省エネルギー分析に適しています。正式な評価やコスト配分、あるいは省エネルギー効果の検証に用いる場合は、校正済みの電力量計測データの利用を推奨します。
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