動作原理と回転数制御の違い
商用周波数式空気圧縮機とインバータ制御式空気圧縮機の最も本質的な違いは、モーターの回転数制御方式にあります。
- 商用周波数空気圧縮機:モーターは定格回転数で運転します。貯気タンクの圧力が設定された上限に達すると、装置は無負荷運転状態となり、モーターは依然として回転していますが、空気の供給は停止します。圧力が下限値まで低下すると、再び負荷運転に戻り、空気の供給を開始します。
- インバータ式空気圧縮機:インバータを搭載しており、配管網の実際のガス使用量の変動に応じて、モーターの運転回転数を自動的に調整します。ガス使用量が多いときは回転数を上げ、少ないときは回転数を下げることで、ガス供給量と需要を高精度に一致させます。
起動方式と電力網への衝撃
両者の起動方式は、電力系統および機械部品に及ぼす影響において、著しい差異を示す。
- 工頻始動通常、スターデルタ始動または自耦変圧器始動が用いられます。始動電流は大きく、電力系統に一定の衝撃を与えます。また、機械部品には大きな始動トルクが作用します。
- インバータ起動ソフトスタート方式を採用し、モーターはゼロ回転から作動回転数までスムーズに加速します。起動電流は定格電流を超えることがなく、電力系統への衝撃を抑えます。また、起動時の機械軸受や駆動部品への摩耗を低減し、設備の使用寿命を延長します。
省エネルギー効果と運転時の消費エネルギー
エネルギー消費性能の面では、インバータ制御式空気圧縮機は一般に顕著な優位性を有しており、特に使用空気量の変動が大きい運転条件下でその効果が発揮されます。
- 工頻時のエネルギー消費:負荷が解除された状態でも、モーターは依然として空転し、電力を消費します。さらに、頻繁な負荷の投入・解除は、追加のエネルギー損失を招きます。
- インバーターによるエネルギー消費無段階速度制御により、設備は基本的に空転運転状態を解消しました。用気量が減少すると、モーターは周波数と回転数を低下させて運転するため、電力消費を大幅に削減できます。用気の変動が頻繁な工場では、インバータ駆動設備による省エネ効果が特に顕著です。
供気圧力の安定性と騒音制御
ガス供給の品質および運転環境も、機種選定に際して考慮すべき重要な指標です。
- 圧力安定性:商用周波数の空気圧縮機は、負荷の増減過程があるため、配管網の圧力が上限と下限の間で変動します。一方、インバータ制御式空気圧縮機は閉ループ制御により回転数をリアルタイムで調整し、配管網の圧力を設定値付近に維持して定圧供給を実現するため、後段の空気圧機器のプロセス品質向上に寄与します。
- ノイズの特性:商用周波数の空気圧縮機は、定格負荷時および加減載切替時に騒音が大きくなります。一方、インバータ制御式空気圧縮機は、ほとんどの時間帯で低速運転状態にあり、機械的摩擦音や気流による騒音が相応に低減されるため、全体としてより静かな運転が実現します。
機器選定の提案
工頻式空気圧縮機とインバータ式空気圧縮機の選定は、主に工場の実際の用気特性に依存します。
- 工場の用気量が非常に安定しており、設備が長時間にわたり満負荷運転状態にある場合、初期導入コストが比較的低い定周波数式空気圧縮機の方が、より費用対効果の高い選択肢となります。
- 工場の用気量に顕著なピーク・オフピークの変動がある場合、あるいは設備が頻繁に部分負荷や停止状態に置かれる場合には、インバータ制御式コンプレッサーを優先的に選定することをおすすめします。初期投資は高めですが、電気料金の削減効果により、通常は比較的短期間で差額分の回収が可能です。
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